アルプスが、すぐそこにある。
そこに、空がゆったりと身を預けている。

そんな景色の中で過ごしているうちに、
気がつけば、何度でもここに来たくなっている。

私たちがこの場所に心を動かされるのは、
特別なことをしなくても、
ただこの風景に身を置くだけで、
胸の奥に、あたたかいものが芽生えるからなのかもしれない。

標高1445m。
目の前には、中央アルプスと南アルプス、そして大きな伊那谷。
その広がりは、近いのか遠いのかもわからなくなるような、
スケール感のバグった世界。

雲はただ自由に形を変え、
山肌にまとわり、また風に攫われて、空へと溶けていく。
山も、陽の傾きや天気によって、
ひとときごとに、まるで違う姿を見せる。

この標高での天気の移ろいは早く、
さっきまで隠れていた山々が、不意に姿を現すこともある。
山の上だからこそ出会える、
そんな劇的な瞬間も、この場所の魅力のひとつ。

この景色を、もっといろんな人に届けたい。
そんな想いから、アルプスビューラウンジは生まれた。

ここには、特別なアクティビティはないのかもしれない。
しかし目の前に広がるアルプスを、
何もせず、ただ見て過ごす。
それだけで、十分に心を満たしてくれるのではないだろうか。

車を走らせれば、
日常のすぐ隣に、この景色がある。

ここで過ごす時間に、
小さな心地よさを添えたくて、
そんな思いで、飲みものや食べものを選んでみた。

この景色と過ごすひとときが、
誰かにとって、特別な一日になってほしい。
そんな思いでここにいます。

無理に何かをするでもなく、
無理に何かを感じようとするでもなく。

ただ、目の前のアルプスと一緒に、
静かに、自分の時間を過ごしてもらえたら。